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印刷物にかかせないトンボとは?

投稿日時:2017-10-03 14:36:32

印刷物のデータを作る上で、必ず目にするものが「トンボ」です。これはもちろん虫のトンボのことではありません。印刷物の入稿データに、印刷した後に「断ち切り」の目印となるものがトンボなのです。

家庭用のプリンタやコピー機などで印刷すると、フチなし印刷ができるものではない限り、四隅に印刷できない部分がありますよね。フチなし印刷ができるものでも、実はフチをはみ出してインクを吹き付けているだけで実際に「フチまで綺麗にぴったり合わせて印刷する」ということはどの印刷機でもできません。

印刷はどうしても若干のズレが生じますが、その分、切れても大丈夫なようにわざと仕上がりサイズよりも大きめに画像を作る「塗り足し」があります。だけど、その塗り足しのままフチを切ってしまうと仕上がりサイズが変わってしまうわけです。トンボは「塗り足された部分を正確に裁断する」ための目印なのです。

トンボがあると、どこまでが塗り足しで、どこまでが仕上がりの範囲なのか。印刷物の中心線はどこなのかがわかります。世間に出回っている印刷物が綺麗にフチまで印刷されているのは、フチの外まで印刷をして、トンボに合わせて綺麗に裁断しているからです。

トンボは印刷物に欠かせない存在ですので、使い方はしっかりとマスターしておきましょう。

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